営業という仕事について
以前にも書いたけれど、4月から僕は新しい職場で働いている。
僕の現在の職業は、産業翻訳・通訳の提案営業だ。
前職も一応肩書きは「法人営業」だったけれど、実際はほとんど内勤で、新規開拓をする訳ではなく、事務的な作業が主だったので、今の営業という仕事は僕にとって未経験といって良いと思う。
「営業をやっています」と言うだけで、大抵の人からは
「営業ですかー、大変ですねぇ」というレスポンスが返ってくる。
恐らくその人達のほとんどは、僕の人的ネットワークから考えて「営業職ではない」仕事をしている。
そんなレスポンスを聞いて、僕も
「そうですねー、でもまだ始めたばかりなので、これから大変になると思います」
のような回答に落ち着くわけで...
結局、営業ってどういう仕事なんだろう?
と常々思ってきた。
つまり、売るモノによって(有形/無形)も、求める成果(既存顧客/新規開拓)によっても、またその企業が営業活動に置く経営資源のウェイトによっても、その仕事内容は大きく異なってくんじゃないか?という疑問が昔からあったという事だ。
なので、実際に営業マンとして働きはじめて、その疑問が徐々に「漠然としたもの→経験に基づいた認識」に変わってきたので、漠然とした「キツい営業職」のイメージがちょっと覆されつつある。
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冒頭でも述べた通り、僕が営業活動を行なっているサービスは
産業翻訳(通訳)
というもの。
産業翻訳というのは、文字の通りいわゆる「産業」活動において発生する翻訳のこと。
例えば、3.11以降に頻繁に議論されるようになった電力業界であれば、海外に技術提供等を行う場合の仕様書や契約書、そしてプレゼン資料などの 日本語→英語・もしくは現地の母国語 という翻訳ニーズが発生する。
もちろん、昨今であればだいたい社内に「一定レベル」の英語訳ができる人がいるので、そもそも翻訳を外注するようなケースがない企業も多い。
そこで、僕のような営業マンの活動が必要になってくるという訳なのです。
繁忙期であったり、母国語でも分からないような専門分野の翻訳となると、社内では回らないケースが必ず存在する。その「ニーズ」をどう見つけ出し、適度なタイミングでアプローチを行い、相手が必要としているような適切なサービスを提供できるか...
この
「適度・適切」
という部分の判断が、営業マンに求められるスキルのようだ。
ちなみに、図書館で借りてみたこの本では、営業という仕事についてこう記している。
営業とは、自分がよいと信じた者を相手のために断りきれない状態にして売ってあげる誘導の芸術である。
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今の職場にたどり着くまで、僕は真面目に
「自分にとって適職・天職とはなんだろう?」
「どうやったら世の中の役に立つ事ができるだろう?」
と考えに考え、常に行動してきたと思う。
正直にいえば、現在の営業という職業が果たして自分に「合っている」のか、自分の長所やスキルを「活かせる」仕事なのか、将来の実現したいライフスタイルに「つながる」ものなのか、不安になる時だってある。
でも、そこまで悩んで考えぬいて、トライしての今の結果があるのだから、まずはチャレンジするしか選択肢はない、とも思う。
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世の中で、いや、今の日本で、長きにわたって「成功者」と世間一般にいわれるような人達は、高い収入や目に見える「実績や能力」以上に、「人生ビジョン」をその人のなかで確立していると感じる。
でもそういう人達が過去を振り返った著書などを読んでみると、実は「ふとしたきっかけ」「たったひとつの出会い」がスタート地点にあって、それを「敏感にキャッチして、チャンスと捉えて挑戦し続ける力」がとにかく優れているのが共通点に思えてくる。
今の自分が同じようなステージに立っているかといえば、もちろん No だと思う。
けれども、挑戦できる可能性はまだ Yes である事に、すごく希望を感じる。
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社会人3年目にして、規模も社会的認知度も、業界も全くことなる会社に転職したことで得た
「きっかけ」 「出会い」
を無駄にせず、
「挑戦」
する気持ちを忘れずにいたい。
年始めにトライしたSNS上のゲーム?で、今年の自分にとってのキーワードは
夢
時間
相手
だと言われ、とりあえず手帳のトップページに記しておいたのだが、今になって「確かにそうかも」と思えるのは実に不思議だ。
今後は「仕事」というカテゴリ内でも、ときどき発見した事を書いていきたいと思います。