「あ な た」 という3文字。
時に、短くも万感胸せまる深い響き。
歴史は江戸時代。
「あなた」とはあちらのほう、つまり、「あなた こなた」のあなたで、元々は方向を指す言葉です。
夫といつも離れた場所にいて、表面に出なかった江戸時代の妻たちは、夫のことを「あなたの人」
→ あちらの人、と表現していたそうです。
他にも「あるかた」という尊称からきたという説もありますが。
日本独特の表現、かといえば、海外の映画の翻訳でも「あなた」と使うシーンがよく出てきますね。僕はこの言葉に美を感じますが、男女平等主義社会の現代では死語となってしまうのでしょうか....。