読んだり弾いたり撮ったり考えたり@転職やる気地方公務員のブログ

海外大学卒→民(大企業)→民(中小企業)→公(地方公務員)とちょっと変わった?遍歴を持つ公務員のブログです。

「子どもは公立に預けるな!」

子どもは公立に預けるな! (ソフトバンク新書 65)


これも先日ジュンク堂書店に行った時に立ち読みした本。

今まで「中学校までは公立が絶対良い!」と思っていた自分にとってはかなり衝撃的な内容で、「もうすぐ子どもが小学校卒業だけどどうしよう。。」と悩んでいる親御さん向けだけの本

では決してないです。今の教育事情、日本の学校教育事情が非常によく書かれていて、なぜこの著者の方が私立をすすめるのかが、かなりこの僕にも理解できました。

まず、今はまたゆとり教育というものが見直され始めているようですが、ちょうど僕が小学校高学年くらいから始まったこの新教育制度、カリキュラムの削減は予想以上のものだと言う事に、僕より年上の人達は驚くと思います。

小学校で、0.25+0.93のような少数二桁の足し算を習わないんですよ!!

さらに、帯分数のような計算もやらないし、台形の面積も削除されたり。

歴史に関しても削除された部分があり、かなり僕には衝撃的でした。

僕が小学校に行っていた頃の途中までは隔週で土曜日も授業があり、学校が大好きだった僕にとっては土曜日にも友達に会える、その後午前中で授業が終わって外に遊びに行ったりできるのは、非常に有意義な時間だったといえます。

そんな公立校の教育システム、もちろんそのやらなかった部分は中学校にしわ寄せがきますね。なのに、最終的に大学入試レベルになると、特に私立大になると、求められるものも未だに相当高いものがあります。

あぁ、もう読んでから1週間ほど経ってしまい、もっと沢山伝えたいことがあったのにだいぶ忘れてしまいましたが(立ち読みなので。。。)....とにかく、「学校の授業を完璧に理解していれば大丈夫」という教育システムでなく、塾まかせで学校に信頼を置けないなんて公立中学の教育システムはどうにかすべきだと思います。

当然選抜試験など無いわけですから、その年度によって入学してくる生徒の学力としてはまちまちでしょう。

が、学力面で優秀な生徒達が皆私立に流れてしまうという状態では公立中学のレベルが低下してしまうのも当たり前だし、相当マズい事だと感じます。

僕は小学校も中学校も公立、両学校ともほんっとうに大好きな学校で、先日の成人式で再会出来た時は本当に嬉しかった。地元の友達がこうして沢山いるというのは公立校のひとつのメリット?であるとも思います。

中学校までは本当に色んなタイプの人間と接して、コミュニケーション能力を高めるということも大事なはず。そして何といっても、私立ということは当然学費がかなり高くかかります(著者の方は日本の私立はaffordable(十分投資価値のある?支払い可能な?)な学費だと述べていて、公立中学に通わせて必死に塾に行かせるのを考えると確かにとも思いますが.....


とにかく、日本の教育制度に疑問?や関心がある人にはぜひオススメの一冊です。