光化学スモッグの正体とは....
光化学スモッグ。都会に住んでいる人ならば警報のサイレンが鳴るのを夏に聞いたことがあるだろう。
世界で初めて光化学スモッグが観測されたのは1943年の夏、アメリカのロサンゼルスだそうだ。山脈に囲まれた盆地に地形をしていた大都市なため、空気の循環が悪いそうだ。
症状としては目がチカチカしたり、喉の痛み、頭痛など。
1954年になりようやく、学者たちによってその原因が突き止められた。
原因は、自動車の排気ガスの中に含まれる炭化水素や窒素酸化物などが、太陽の強い紫外線で化学反応を起こしし大量の酸化物やオキシダントを発生するため。
オキシダントとは、強酸化性物質の総称で、オゾンを中心にして、ホルムアルデヒドなどを含む。
空気中の亜硫酸ガスは湿気と結びついて亜硫酸になり、これにオキシダントが作用して硫酸に変わり、霧状に降ってくるそうだ。(硫酸ミストと呼ぶらしい)
光化学スモッグは、これらの他にもアクロレイン、硫酸メチルなど、多くの公害物質を含み、都市部では問題となっている。
光化学スモッグは晴れていて紫外線が強く、気温が24℃以上、風が弱い日に発生しやすい。したがって、紫外線の強い夏によく起こるわけだ。
自分も何度か外でサッカーをしていて喉がものすごく痛くなり、その後しばらく息苦しくなったことがある。幸いにもウィニペグではそこまで空気は汚れていないようだが。