読んだり弾いたり撮ったり考えたり@転職やる気地方公務員のブログ

海外大学卒→民(大企業)→民(中小企業)→公(地方公務員)とちょっと変わった?遍歴を持つ公務員のブログです。

カナダにいながら、今日は初めて真剣にオリンピックをTVで観てみた。

開会式はさすがに気になったのでTVで見たものの、

それ以降のゲームは特に見ていなかった。

理由は多々あるような、ないような。 

月曜日、以前記事で書いたMuggy Mondayで

いつものようにテーブルに座り、マグカップを持ってきた人に

笑顔で挨拶してフェアトレードのオーガニックコーヒーもしくは紅茶を

無料で提供していた。 

両隣にもひとつずつテーブルがあり、

毎日違う学生団体が色々な事をPRしている。

で、今回隣に座っていたのは

NSPIRG (Nova Scotia Public Interest Research Group)

という学生団体。

ちょうどその数日前にはバンクーバーの中心地で 

大きなデモがあり、中には暴徒化したメンバーが多くしたため

カナダではその部分だけTVでもの凄く多く扱われた。

日本でもきっと報道されたと思うけれど、

切り口はまた違うものかもしれない。 

オリンピック、スポーツの祭典。

1896年にギリシャアテネで開催されて以来の歴史を持つ、オリンピック。

聖火リレーの様子だったり、オープニングセレモニーでの各国選手入場の時の感動など、

きっとオリンピックでしか味わえないことは沢山あるだろうなぁ。

そして「世界はひとつ」という感じ、堅くいったら外交手段としても

もしかしたら有効なのかもしれない。

けれども、昨今のオリンピックは商業化の勢いが余りにも凄まじく、 

テロ対策のための膨大な経費、

開催のために毎回破壊される生態系、

移動を余儀なくされるホームレスの人達、

そしてカナダに至っては原住民の権利の剥奪など、

賛否両論が生まれるのは当然の様々な「費用」も、「便益」と同時に存在すると思う。

僕の通う大学にも聖火リレーが来たのだけれど、

僕がそこを通った時に見えたのは

巨大な二台のコカコーラ・トラックだけ。

もうすぐ聖火が来るようで、道行く人に無料でコーラを配っていた。

リレーの際も前後にこの巨大なトラックが併走する。

 

隣のテーブルで熱心に通りすがる学生に説明している男の人に、

色々と質問してみた。

でも結局、自分は賛成とも反対とも言えない。

簡単に白黒つけられるようなスケールではないし、

自分の目でオリンピックを一度も見たことないから感動もきっと完ぺきには理解していない。

だけども! 

ここに来て、ここハリファックスでもオリンピックの話題があちこちで出てきた。

今回のカナダホッケーチームのスター選手、シドニー・クロスビー?選手は

ここNova Scotia州の出身だったり、

他にも何人もの選手が地元がこの地域出身のようで。

さらに大学の図書館のアトリウムの壁には

超特大「オリンピック応援専用薄型液晶テレビ」が!!! 

カナダの国旗まで隣に上がっているのはちょっと驚き。

今日は夜、カナダ対スイスの男子ホッケーのゲームを

第一ゲームだけ観戦。

観客席はカナダの応援の人たちで真っ赤っか!!!

もの凄い声援。

他のゲームでも、

選手のメダル獲得の時のスピーチでも、

「あぁ、カナダ人の愛国心は世界でもトップレベルというのは本当なのかも」

と感じるほど、カナダという国に属することを国民の人たちは誇りに思っているんだなぁ

と、ちょっと感動してしまった。

自分も、身体半分くらいはもはやカナダ人? 

とはいかないけれど 笑 

もう3年強こちらで生活しているので、 

まるで自分の国のようにカナダ人を応援してしまう。 

そして、何とも自分がカナダにいることをありがたく、いや、誇りに思ってしまうのだから

不思議です。 

昨日は色々と有名だった国母選手が残念ながらメダル獲得ならず。。。

しかし、日本のマスコミの報道の仕方を見ていると、

やっぱり

「こうあるべきものから逸脱すると社会から異なる目で見られる」

のが日本なのだなぁと、

カナダから客観的に一連のニュースを時々見ていて感じました。 

こっちでもきっと批判的ニュースにはなるだろうけれど、

あそこまで一方的に、

大学へ抗議電話が殺到したり、 

丸で中傷のようにYoutubeにビデオをのっけたり、

ネチネチしたことは国全体まで浸透はしないと思う。

あの服装と態度は確かに許せないけれど、

あの報道の仕方と世論の方向性は

学校でのいじめと

何ら変わらないのではないかと思えてしまう。

実際、国母選手はどれだけ凄いんだろう?と、

Youtubeで彼のSnowboardingを検索したら、

すごいのを発見した。

いやいや、何これ!

とりあえず、国母選手お疲れさまです。

僕とひとつしか年齢は変わらないけれど、

きっと10年もしてこの騒動を振り返ったら

色々と考えることあるんだろうね。。。