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海外大学卒→民(大企業)→民(中小企業)→公(地方公務員)とちょっと変わった?遍歴を持つ公務員のブログです。

競争社会の行く末に見えるものとは?

全くお恥ずかしいことに、今まで著作権侵害となりえるようなニュース転載の仕方をしていたことに最近気づいた。

該当する記事に関しては随時訂正、もしくは削除したいと思います、失礼致しました。

でもこれからも気になる、もしくはシェアしたい情報に関しては適宜、全文ではなく一部を引用させて頂くかたちで公開していこうと思っている。

さて、今回は刻々と競争が激しくなり続ける中国の学生、特に小学生に関するAFPBBNewsの記事。

精神的に苦しむ中国の子どもたち、親からの過大な期待と体罰で

厳しくなる受験競争、限られた教育機会のなか生まれ育った親が一人っ子の子供に課す過大なる期待。

きっと一昔前、いや今の現在の日本だって行き過ぎた教育ママというのは沢山いるはずである。

しかし、この記事によるとそのプレッシャー・ストレスにより心の病を煩ってしまった小学生がなんと3分の1もいるというのだ。

中国の小学生の3人に1人が、教室でのストレスや親から受けるプレッシャーの結果、精神的な病に苦しんでいるとする調査結果が、19日発行の英医学学会(British Medical Association)医学誌「Archives of Disease in Childhood(幼年期疾患)」に発表された。

ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(University College London、UCL)のテレーズ・ヘスケス(Therese Hesketh)教授率いる英中の合同チームは、比較的豊かとされる中国東部・浙江(Zhejiang)省で、省都杭州(Hangzhou)市(都市部)と同省西部・衢州(Quzhou)市(農村部)の9つの小学校に通う9~12歳の小学生2191人を対象にアンケートを実施した。

試験に関して「とても心配」と答えたのは全体の81%、「先生に罰せられるのがこわい」と答えたのは63%。「体罰を受けたことがある」と答えたのは全体の44%で、その内訳は男子が女子を上回った。「親から体罰を受けたことがある」のは73%だった。

もちろん調査した学校の数(九)、また中国全土の規模で調査はされていないことから、あくまでも限定的な調査結果だろう。しかしその内容は衝撃的だ。

頭痛または腹痛(いずれも心因性ストレスの症状)が「週に1回以上ある」と答えたのは全体の3分の1以上で、「週に4回ほど」という回答もあった。

僕が小学生の頃....

もちろん勉強はかなりした方だったと思うし、成績もそれなりに良かった。

でも塾には行かなかったし、「心の病だ」なんて思ったことは一度もなかっただろう。

もちろん、勉強以外で

サッカーの試合に出るのが嫌で嫌で仕方なくてお腹が痛くなったり、ピアノの練習の先生が怖くて練習に行きたくなかったり様々なことはあったのだが(笑)

でも、沢山遊んだ。家族と一緒に八ヶ岳の山荘へしょっちゅう出掛けては、釣りにいったり虫採りに熱中したり、牧場で乳搾りを毎日しにいったり。。。

近所の友達と遊ぶのにも様々なエピソードがあった。

少なくとも今振り返って小学時代で思い出されるのは教室での勉強風景ではない。 

だとしたら、現在こうして小さいうちから忙しさで腹痛や頭痛に悩まされるような教育を受けた子どもたちは将来、どんな人間に育つのだろう?

一人っ子政策には色々な弊害があると言われている。

極端に多い男性人口、これから高齢者を支えていく若年労働者の負担の過度の増加、等々。

教育という観点からも問題、いや「変化」が現れているに違いない。ひとりの子供と決まった段階で親が子供に注ぐ期待というのは、きっと人にもよるとは思うが大変熱のこもったものになるのだろう。

親としては子供に良い生活を送って欲しいと思うのは当然であろうし、良い大学へ進めば特にアジア社会の場合それからの職業にも多きなプラス要素をもたらす。

だが小学生の子どもは、教室の机上でする勉強だけじゃなくて沢山学ぶことがあるでしょう? 

こうやって室内で与えられた教科書からもう既に決まっている答えを導き出すことにしか時間を使えず、外で虫と遊んだり森の中を歩いたり、他の生き物と触れあわないで育った子ども達が、将来人間中心の考え方の元に環境破壊を深刻化させていくのではないか、も考えられてしまう。

虫取りだったり外遊びだったり家族旅行だったり友達との喧嘩だったり....本来ならまだ現実・オトナ社会を知らなくてよいのが小学生じゃないかと僕は思っている。

生物は淘汰されて種として強くなっていく、というのは正論であって、であれば競争社会も必然である、と言えるかもしれない。

しかし、現実としてスタートラインは皆同じでないどころか、あまりの差に最初から競争に参加することも出来ない人が数多く溢れてしまったのが現在の経済システムではないのか。

そこに、一人っ子政策、文化革命後のショック、超高度経済成長というさらなる変化要素が加わった中国。

世界は注目する責任があると思うので、記事をシェアしてみました。 

この子ども達がいつか、その成果が報われますように....