読んだり弾いたり撮ったり考えたり@転職やる気地方公務員のブログ

海外大学卒→民(大企業)→民(中小企業)→公(地方公務員)とちょっと変わった?遍歴を持つ公務員のブログです。

The War Within

残念ながらamazonで検索しても出なかったので、日本では出回ってないよう。

パキスタン出身のイスラム教徒であり、フランスで工学において修士取得をしたハッサン。弟をテロ容疑でアメリカ人に残虐な尋問により殺され、本人も彼の兄として壮絶な尋問を受ける。

ジハード(聖戦)の単なる支持者であった彼が、過激派としての性格をもちはじめ、ついにアメリカに密入国、古きパキスタンからの友人宅を訪ね、彼らの家に世話になりつつ、グループメンバーと秘密裏に会いながらテロの計画を進めていく。

しかし彼のグループメンバーはもう一人を除いて逮捕され、彼の気持ちは揺れ動く。安全でイスラム教徒にも寛容なカナダに逃げ込むべきか、テロを決行すべきか....友人が完全にアメリカの生活に溶け込み、「確かに空港やあちらこちらで受ける俺らの視線にはとまどうこともあるよ。でもこうして同じレストランでユダヤ教徒キリスト教徒、イスラム教徒、誰もが一緒に場所を共有し、教育を受けることが出来、それの何がおかしいんだい。」とハッサンに語りかける友人。しかしハッサンは頷くことはなく.... 


現在もアメリカに強く残るテロリストへの恐怖、イスラム教徒への差別意識、またイスラム教徒が抱くアメリカへの憎しみ、それと相反するアメリカで成功し「アメリカンドリーム」を手に入れ、アメリカを賛辞する同胞であるイスラム人たち...単純に一言であらわすことのできない、渦のような関係が、どちらにも偏ることなくダイレクトに描写されている、とても衝撃の強い映画。


英語の字幕はなく、スペイン語字幕のみという、なかなか英語が難しい人には理解しづらいかもしれませんが....日本でなら字幕版が見つかるかも。


----------------------------------------------

A Pakistani engineering student in Paris is imprisoned and interrogated by Western intelligence services for suspected terrorist activities. Formerly only an intellectual supporter of jihad, hassan undergoes a radical transformation and embarks upon a terrorist mission, covertly entering the United States to join a cell based in New York City.

After meticulous planning for an event of maximum devastation, all the members of the cell are arrested, except for Hassan and one other. With nowhere else to turn, Hassan must rely on the hospitality of his friend Sayeed, who is living the American dream with his family i New Jersey.

What unfolds is a profound human and political drama as we tensely observe the state of mind of a suicide bomber as he tries to decide whether or not to carry out his deadly mission.